【No.145】903.ST.AUTO コラムホイール搭載

皆さん、こんにちは。ジン・デポ 渋谷の小出です。
いつもブログをお読み頂き誠にありがとうございます。

今日は1979年に発売され、今なお人気の高いナビゲーション・クロノグラフ「モデル903」をご紹介します。

1970年代にスイス時計業界を襲った日本製のクォーツ・ムーブメント、いわゆる「クォーツ・ショック」の影響により、1979年に倒産に追い込まれたブライトリング社からナビタイマーのデザイン版権とムーブメント等の供給ラインを受け継いだジン社は「モデル903」として販売を開始しました。

 

model 903
参考商品(1979年製)

1979年に作られたモデルで、パイロットに必要な機能を全て盛り込んだプロフェッショナル・ナビゲーション・クロノグラフです。

回転計算尺は時計ケースの外径を指で回して操作します。防水性能は非防水です。

複雑な機能を集積したETA社製のCal.7740を搭載していました。発売当初はムーブメントにブライトリングの刻印が入っています。文字盤以外にもムーブメント供給ラインの権利も譲り受けたので、当然の流れなのでしょう。

 

 

現行モデルをご紹介します。

 

 

model 903.ST.AUTO
2000年製
ムーブメント:ETA 社 Cal.7750カム式)

2000年に現行モデルの基礎となる回転計算尺を操作するリュウズが10時位置に配置され、防水性能は10気圧を確保しました。ブラックプレート仕上げの文字盤を備え、レザーストラップは標準でシャークスキンです。ムーブメントはETA 社のCal.7750(自動巻/25石/28,800振動/パワーリザーブ約48時間)を搭載しています。ケースは直径41.0mm、厚さ14.5mmのSS製で、風防と裏蓋はサファイアクリスタルを採用しています。10気圧防水。

 

 

model 903.ST.AUTO
現行モデル
ムーブメント:ラ・ジュー・ペレ社 Cal.LJP8000(コラムホイール式)

基本スペックは2000年製と変わりませんが、どこかのタイミングでクロノグラフの秒針の先端が赤色に変更されています。ムーブメントはLa Joux-Perret SA (ラ・ジュー・ペレ) のCal. LJP8000(自動巻/28石/28,800振動/パワーリザーブ約48時間)のコラムホイールとなっています。

 

 

(1)発売の2000年以降
ETA (エタ)社のCal. 7750(自動巻/25石/28,800振動/パワーリザーブ約48時間)です。

(2)2019年から2020年頃
SELLITA(セリタ)社のCal. SW500(自動巻/26石/28,800振動/パワーリザーブ約48時間)に変更となりましたが、しばらくの間はETA (エタ)社と混在して販売されていました。

(3)2021年以降
La Joux-Perret SA(ラ・ジュー・ペレ)社のLJP8000(自動巻/28石/28,800振動/パワーリザーブ約48時間)に変更されましたが、やはりしばらくの間はSELLITA(セリタ)社と混在して販売されていました。これまでのカム式からコラムホイール式へ変更となっています。

 

左から、エタ社、セリタ社、そしてラ・ジュー・ペレ社で、テンプの下に各社のロゴマークを見ることができます。

ムーブメントメーカーに違いはありますが、どちらもハイグレードです。当然ジン社にてリファイン、チューンナップされており、正確に時を刻みます。ムーブメントメーカーに依存はしていません。

ドイツ・SINNの腕時計は計測するという行為に自我を生み出す、使う目的をもった精密な計測機器なのです。

 

 

カム式からコラムホイール式へ

クロノグラフには2種類の制御方法があります。コラムホイール式とカム式です。制御方式とは、クロノグラフのスタート、ストップ、リセットという一連の流れを制御するシステムです。コラムホイール式とカム式とではそれが異なります。

 

コラムホイール式は、かつては高級クロノグラフに搭載されている場合が多かったです。風車のような形の円柱状のパーツが一方向に回転し、クロノグラフのスタート、ストップ、リセットの動作を精密に制御します。そしてクロノグラフにおいて大切なブレーキ機能が備わっています。ブレーキ機能がないと、衝撃が加わった場合に針が動いてしまいます。複雑な構造のコラムホイールは、金属を削り出して作られるため、手間がかかり高コストになります。

 

カム式は、上作動カムと下作動カムの2つのパーツでできており、それらが往復運動を行うことにより、スタート、ストップ、リセットの一連の動作が制御されています。しかし、かつてはカム式にはブレーキ機能がありませんでした。その分、構造が簡略化されパーツも金属プレスされ、低コストで大量生産できたのです。1970年代初頭にはブレーキ機能が備わりましたので、現在ではコラムホイール式と機能において遜色はありません。

 

 

ブルーに仕上げられたコラムホイールは、スタート、ストップ、リセットの各機能に使用されるパーツです。

 

 

 

コラムホイールを搭載したモデル903.ST.AUTOは、ジン・デポ渋谷にて好評発売中です!!

 

 

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ジン社創設60周年記念モデルの144.ST.S.JUB.Ⅱの動画です。

 

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写真/Sinn Spezialuhren GmbH、Sinn DEPOT Shibuya

 

2021年7月22日/小出

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