時計店連続殺人事件 第三話 被害者は上海出身
レジの方を見ると
スタッフの鄭が
皆と同じような形で
ぐったりとしている。
無事かどうかなんて
一目見ればすぐにわかる。
鄭、今までありがとう。
いや今までシェイシェイ。
R.I.P 鄭。
やはりSinnの時計を指さしている。
どれどれ今回のSinnは何かなと。
もうこの環境を楽しむ余裕も出てきた。
ほほう。今回のは104ですか。
これはまたクラシックなパイロットだこと。
時刻、日付、曜日、秒の最適な視認性を
確保した素晴らしい時計ですね。
また色味もアンスラサイトが独特で
サンレイ仕上げが品格を際立たせてるね~
裏蓋もシースルーでムーヴの動きも
鑑賞できるし、パイロットウォッチなのに
20気圧防水もうれしいねぇ~
え?毎度恒例のあれ?
そうそうこれも分割払い可能らしいわよ
ちょっと奥様聞きました?
こんな素敵な条件で買わない選択肢
ありますの?おほほほ~
なんてね。
ん?Sinnというより。。。
MIT?
いやいや。
まさか。。。
そしてここで私は気づいた。
もうこの店に残っているのは
自分と粟野さんだけだ。
ということは次にやられるのは。。。
やばい、早く解決せねば。
考えろ。自分。
あのダイイングメッセージを。
皆がSinnを指さしていたじゃないか。
Sinnと言えば、ドイツ。
ドイツといえばソーセージ。。。。
そうかわかったぞ!!
つづく
次回予告
事実は小説より奇なり。
そこには悲しい結末が。。
最終話 被疑者は苫小牧出身