【No.269】新たなミッションタイマーを発表!その名はEZM13.1(サーティーン ドット ワン)

皆さん、こんにちは。ジン・デポ 渋谷の小出です。
いつもブログをお読み頂き誠にありがとうございます。

 

 

2月10日(木)にドイツSINN社から新たなミッションタイマーが発表されました!

その名は、EZM13.1(サーティーン ドット ワン)です!

 

 

ドイツ警察の特殊部隊用に開発されたEZM3のクロノグラフ・バージョンともいえるプロフェッショナル・ダイバー向けのEZM13は、2014年に発売されましたが、2021年7月にその役目を終え、生産終了となりました。最強のダイバーズ・クロノグラフでした。

 

僕の一押しの時計だっただけに、残念で仕方がありませんでした。

 

が、しかし、2022年の2月10日(木)にドイツSINN社から、後継モデルにあたるEZM13.1(サーティーン ドット ワン)が発表されたのです!

 

こんなに嬉しいことはありません!最強のダイバーズ・クロノグラフ復活です!!

 

EZM13の文字盤の小さなアラビア数字がなくなり、視認性が向上しました。
500m防水のダイバーズ・クロノグラフで、水中でのプッシュボタン操作が可能です。その他のスペックも前モデルとまったく同じです。

 

 

 

EZM13.1をよく見ると、EZM13にあったアラビア数字がなくなっているのが解ります。
文字盤のデザインは賛否両論あると思いますが、甲乙つけ難いですね。EZM13.1はEZM1、EZM13はEZM3のデザインの流れを汲んでいるように思えます。

 

 

 

裏蓋のデザインも変わりましたね。EZM13.1にはこれまで無かった「Made in Germany」の刻印が新たに入っています。カッコいいですね。また、耐磁の刻印も80,000A/mから100mTへと変わり、さらにその左横にアイコンも入っています。※80,000A/m(アンペアー パー メーター)=100mT(100ミリテスラ)=1,000ガウス

EZM13の裏蓋の刻印
・EDELSTAHL = STAINLESS STEEL = ステンレススチール
・STOSS-SICHER = SHOCKPROOF = 耐衝撃性能
・WASSERDICHT = WATERPROOF = ウォータープルーフ
・50BAR = 50気圧

 

 

 

 

〈ここが凄い!その1〉水中でのクロノグラフ操作が可能

通常のクロノグラフは水中で誤ってプッシュボタンを押してしまうと、時計ケース内に水が進入して故障してしまいます。そのため通常はプッシュボタンにロック機能が付いています。しかしこのEZM13は、ジン独自の「D3システム」によりプッシュボタンを二重のパッキンで時計ケースに隙間なく取り付けているため、高い密封性が得られ水中でのクロノグラフ操作が可能なのです。そして船級協会であるDNV GL(旧ゲルマニア・ロイド船級協会)による500m(50気圧)までの耐圧・防水を保証しています。

 

 

 

〈ここが凄い!その2〉逆リュウズ

逆位置に配置されたリュウズとプッシュボタンは、腕の動きを妨げず、銃火器などにリュウズ等が引っかかることのないよう、又ミッション時に装着するグローブが干渉しないよう、ジンがミッションタイマーに採用している安全設計なのです。常に危険と接するプロのダイバーにとって事故につながる要素を事前に排除することに役立っています。

 

 

 

 

〈ここが凄い!その3〉キャリバーSZ02

ムーブメントはSinn社のキャリバーSZ02(自動巻/25石/28,800振動/パワーリザーブ46時間)を搭載しています。SZ02の特徴は60分積算計です。通常の30分積算計に比べ、ゼロから60までの分計測の読み取りが容易で、6時位置に独立して大きくレイアウトされているため、抜群の視認性を誇っているのです。

 

 

 

 

〈ここが凄い!その4〉Arドライテクノロジー

時計を湿気から守る除湿機構の「Arドライテクノロジー」を採用しています。機械式時計は、それぞれのパーツが円滑に動くよう潤滑オイルが使用されています。時計ケース内部の空気に含まれている湿気によりこの潤滑オイルが劣化すると精度に悪影響をおよぼします。Arドライテクノロジーは、時計ケース内の湿気を吸収する「ドライカプセル」の搭載、時計ケース内に希ガスと呼ばれる極めて安定した「プロテクトガス」を充填、通常のパッキンより水分浸透を最大で25%削減する「EDRパッキン」の採用という「3つの技術的要素」により、時計ケース内はほぼ無水の環境となります。

 

 

 

〈ここが凄い!その5〉驚異の耐磁性能!

100mT=80,000A/mの高い耐磁性能のマグネチック・フィールド・プロテクションを採用しています。軟鉄製のリングでムーブメントを囲み、さらに文字盤と裏蓋にも軟鉄製の素材を使用し、磁気を遮断しています。耐磁時計のためのDIN(ドイツ工業規格)で定められた4.800A/m数値をはるかに超え、またJIS(日本工業規格)第2種耐磁時計の16,000A/mの5倍の能力を誇ります。

 

 

 

 

〈ここが凄い!その6〉絶対に外れない回転ベゼル

「特殊結合方式の回転ベセル」を採用しています。ネジがお分かりになると思います。これは4箇所にあります。1箇所はCリングを止めるネジです。残り3箇所は中のブレードを時計ケースの溝にはさみ込んでいます。これが「特殊結合方式の回転ベゼル」です。潜水時によく発生する岩などにぶつけて回転ベゼルが外れるという事故は起こり得ません。

 

 

 

〈ここが凄い!その7〉衝撃の潤滑オイル SINN 66-228

機械式時計のムーブメントに使用されている潤滑オイルは、通常-25℃で粘性が高くなり時計の精度が維持できなくなりますが、ジン社開発の「ジン特殊オイル66-228」は-66℃まで粘性を維持し+228℃まで蒸発が起きません。このオイルの使用により急激な温度変化に耐え、-45℃から+80℃の温度範囲でDIN(ドイツ工業規格)の定めた刻時精度の維持を可能にしました。

 

 

 

 

〈ここが凄い!その8〉世界初!欧州潜水器具規格に準じた認証

船級協会であるDNV GL (旧ゲルマニア・ロイド船級協会)は、フランクフルトを拠点とするジンのダイバーズウォッチを、様々な基準に従って試験・認証しています。一つの試験工程では耐水性能と耐圧性能に焦点があてられ、もう一つの試験工程では、時計業界においてそれまで一度も例のなかった、欧州ダイバー器具規格EN250/EN14143に従った認証が行われています。

 

DNVについて

DNVは、150年以上の歴史を持つノルウェーのオスロに本拠地を置く船級協会DNV(Det Norske Veritas)とドイツのハンブルクに本拠地を置く船級協会ゲルマニア・ロイド(Germanischer Lloyd)の合併によって設立された世界最大級の船級協会・認証機関です。2013年の合併時の社名「DNV GL」は現在「DNV」に変更。第三者認証機関としての認証サービスや船級サービスは世界トップクラスのシェアを占めています。

 

 

 

このように、ここが凄い!ジン社独自のテクノロジーがこれでもか!と満載されています。何よりも僕が凄い!と感じたのは水中でプッシュボタンを押すことができることです。

モデル名のEZM13.1のEZMとは、「Einsatz Zeit Messer(アインザッツ=出撃/ツァイト=時刻/メッサー=計測機器)」、つまり「出撃用計測機器」の意味です。

ルミノーバは、屋外では太陽光のもとで瞬時にフルチャージされます。曇りや雨の日は30秒ほどかかります。屋内では蛍光灯(昼白色や昼光色)のもとで、30分ほどでフルチャージされます。ただしオレンジっぽく温かみのある光の色(電球色)では、なかなかチャージされません。暗所での発光時間はおよそ2〜3時間です。

 

 

EZM13が生産終了になり、かなり落ち込んでいましたが、EZM13.1として発表されて心の底から嬉しいですね!

価格はステンレスブレスレット仕様で、60万5000円(税込)です。
2022年2月下旬発売予定。もちろん事前予約も受け付けております!

皆さまのお越しをスタッフ一同心よりお待ちしております。

 

 

【新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関して】

ジン・デポ渋谷のスタッフは、マスクと手袋の着用、手洗い、手指のアルコール消毒の徹底、店舗内換気を行い、お客様の安全を最優先に心がけております。「ご入店時の手指のアルコール消毒」「店内でのマスクの着用」にご協力をお願い致します。

 

2022年2月13日/小出

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