【No.229】103.TI.IFRがあればコックピットの計器が故障しても無事に帰還できるんです!

皆さん、こんにちは。ジン・デポ 渋谷の小出です。
いつもブログをお読み頂き誠にありがとうございます。

 

今日は、2016年3月に発効されたドイツ工業規格のパイロットウォッチの新規格DIN8330に準拠したモデル103.TI.IFRをご紹介します。

 

 

2016年3月に、ドイツ工業規格のパイロットウォッチの新規格DIN8330が発効されました。その基礎となったのはパイロットウォッチ標準規格 TESTAFです。

TESTAFは、アーヘン応用科学大学とジン社が共同で開発しました。DIN規格はTESTAFを基本として、さらに一歩踏み込んだ拘束力のある規定となっています。

 

 

 

〈ここが凄い!その1〉世界で初めてドイツ工業規格 DIN 8330に準拠

世界で初めてDIN 8330に準拠して認証されたパイロット・ウォッチ「103. TI .IFR」の開発により、計器飛行方式(Instrument Flight Rules / IFR)にのっとった飛行運用のための要件を正確に満たすことに成功しました。ドイツ工業規格DIN 8330認証モデルとして、文字盤の6時位置にそのロゴマーク入っています。

 

 

 

〈ここが凄い!その2〉グレード2のチタンケース

時計ケースには、「グレード2」の純チタンを採用しています。ステンレスに比べて重量が軽い、錆びにくい、金属アレルギーを起こしにくい、といった多くの利点があります。裏蓋にはドイツ語で「REINTITAN」、英語でいうところの「pure titanium」、日本語で「純チタン」ですね。

ちなみに、時計ケースに採用されるチタンは「グレード2」と「グレード5」の2種類があります。「グレード2」が純チタン、「グレード5」がチタンに他の金属を混ぜたチタン合金です。

品質としては、混ぜものをしていない「グレード2」が優れていますが、加工がしづらいといった側面があります。チタン合金の「グレード5」は、サテン仕上げやポリッシュ仕上げといった加工が可能で、高級感を出したいモデルに採用されているようです。現在においては「グレード5」でも、チタンとしての特性は「グレード2」とほとんど遜色がありません。

 

 

 

〈ここが凄い!その3〉ハイグレード・ムーブメント Valjoux(バルジュー) 7750

直径41mm、厚さ17mmの時計ケースには、Valjoux 7750(自動巻/25石/28,800振動/パワーリザーブ48時間)を搭載しています。もちろんジン社にてリファイン、チューンナップされており、正確に時を刻みます。時計の重量はわずか69g(ベルトを除く)です。耐磁性能はドイツ工業規格DIN8309で4,800A/mで、防水性能はドイツ工業規格DIN8310で20気圧(200m)防水です。

 

 

 

〈ここが凄い!その4〉決して外れない回転ベゼル

パイロットグローブを着用したままでも操作しやすい「特殊結合方式の回転ベセル」を採用しています。ネジがお分かりになると思います。これは4箇所にあります。1箇所はCリングを止めるネジです。残り3箇所は中のブレードを時計ケースの溝にはさみ込んでいます。これが「特殊結合方式の回転ベゼル」です。はめ込み式の回転ベゼルのように、何かにぶつけて回転ベゼルが外れるという事故は起こり得ません。

 

 

 

〈ここが凄い!その5〉Arドライテクノロジー

時計を湿気から守る除湿機構の「Arドライテクノロジー」を採用しています。機械式時計は、それぞれのパーツが円滑に動くよう潤滑オイルが使用されています。時計ケース内部の空気に含まれている湿気によりこの潤滑オイルが劣化すると精度に悪影響をおよぼします。Arドライテクノロジーは、時計ケース内の湿気を吸収する「ドライカプセル」の搭載、時計ケース内に希ガスと呼ばれる極めて安定した「プロテクトガス」を充填、通常のパッキンより水分浸透を最大で25%削減する「EDRパッキン」の採用という「3つの技術的要素」により、時計ケース内はほぼ無水の環境となります。ドライカプセルに吸収された水分量が増すにつれて、淡いライトブルーからネイビーブルーへと色が変化します。

 

 

 

〈ここが凄い!その6〉衝撃のジン特殊オイル66-228

機械式時計のムーブメントに使用されている潤滑オイルは、通常-25℃で粘性が高くなり時計の精度が維持できなくなりますが、ジン社開発の「ジン特殊オイル66-228」は-66℃まで粘性を維持し+228℃まで蒸発が起きません。このオイルの使用により急激な温度変化に耐え、-45℃から+80℃の温度範囲でDIN(ドイツ工業規格)の定めた刻時精度の維持を可能にしました。

 

 

 

〈ここが凄い!その7〉スーパールミノバ発光

長短針、クロノグラフの秒針と30分積計、インデックス、回転ベゼルのポイントには、スーパールミノバによる夜光処理により暗所でも視認性が確保されています。

 

 

 

〈ここが凄い!その8〉SEACOTEC社によりテスト・認定

103.TI.IFRは、パイロットウォッチの新規格DIN8330に準拠したクロノグラフです。計器飛行方式(IFR)での航空のために、機能性、信頼性、安全性において高い要求をクリアし、ハンブルクにある認証機関SEACOTEC社によりテスト・認定されています。

 

 

 

DIN8330  —  ドイツにおけるパイロットウォッチの新規格

103.TI.UTC.IFR-遠心分離機での重力負荷テスト。 6Gの負荷で試験が実施される。

 

 

真空デシケータ内での差圧テスト : 857.UTC.VFRのようなDIN8330認定のパイロットウォッチは、数千回の差圧に耐えられなければならない。

 

 

耐衝撃テスト用ユニット。 写真は857.UTC.VFRのテスト。

 

 

DIN8330認定のパイロットウォッチを、認可された航空機内の磁気コンパスに近づけたとき、時計の磁気特性がコンパスに干渉してはならない。パイロットウォッチの磁気特性は特別なテストユニットを使って測定。まずテスト用時計(写真は103.TI.IFR)を消磁し、そのあと定義した磁気強度が均一になっている磁場にさらす。次のステップで、写真のような試験装置を使って時計の磁気特性を解析する。

 

 

ストラップが外れずに確実に装着されているかどうかをテストする装置。写真は103.TI.UTC.IFRのテスト。

 

 

コックピットに特有の磁気に関するテスト用のコイル装置。プロが使用するパイロットウォッチの歩度は、ここから明らかな影響を受けることがあってはならない。857.UTC.VFRのテスト。

 

 

航空機やヘリコプターの装備には、機能性、信頼性、安全性の面で、妥協のない高い基準が求められます。DIN 8330では、この妥協を許さない高い基準が腕時計にも適用されています。DIN 8330に準拠したパイロット・ウォッチは、パイロットが使用するコックピットの計時機器の代わりとして全面的に適しているだけでなく、飛行中の物理的ストレスに影響されず、乗組員や航空機に危険を及ぼすことがなく、他の計時機器との互換性を備えていることを保証するために、さまざまな措置が講じられています。

 

 

モノ凄いですね!モデル103.TI.IFRがあれば、コックピットの計時機器が故障しても、その代用品として無事に帰還することができます!

また、ジンではよくレッド針が使われていますが、モデル103.TI.IFRはオレンジですよね。DIN8330に基づいて赤色は緊急、非常時の色なのでNGとされているんですね!!

 

 

モデル103.TI.IFRの動画です。

※このページからは全画面表示で視聴することができません。全画面表示で視聴なさりたい方は、直接Sinn DEPOT OnlineのYouTubeのサイトからご覧ください。
リンクはコチラ

 

 

 

【新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関して】

ジン・デポ渋谷のスタッフは、マスクと手袋の着用、手洗い、手指のアルコール消毒の徹底、店舗内換気を行い、お客様の安全を最優先に心がけております。「ご入店時の手指のアルコール消毒」「店内でのマスクの着用」にご協力をお願い致します。

 

Photo/Sinn Spezialuhren GmbH, Sinn DEPOT Shibuya

 

2021年12月14日/小出

 

シェアする