【No.177】愛用のモデル6000には思い入れがあるんです!!
皆さん、こんにちは。ジン・デポ 渋谷の小出です。
いつもブログをお読み頂き誠にありがとうございます。
今日は僕が長年愛用しているモデル6000をご紹介します。
15年ほど前の写真です。上の時計はモデル6030ですね。もう随分と前に生産終了となっています。直径34mm、厚さは11mmの小型クロノグラフです。キャリバーはETA 2094です。UTC針はありません。下の時計がモデル6000ですね。
このモデル6000はフランクフルト経済振興協会の要請を受けて、1999年に発売されました。当時の開発コンセプトは、3大証券取引所のフランクフルト、ニューヨーク、東京の異なる3カ所の時間を瞬時に知ることです。
通常の時間表示針以外にセンターに単独で操作可能な第2タイムゾーン表示針(UTC)を備え、文字盤外周の12時間表示の回転リング(10時位置のリュウズで操作)で第3タイムゾーンを設定することが可能です。
ドイツのコール元首相やフランクフルト市長だったぺトラ・ロート女史、連邦銀行総裁、フランクフルト証券取引所社長など、金融、証券、政界のトップに立つ方々に贈呈され愛用され続けています。
下の写真は、今日もはめている僕のモデル6000です。
1999年から今年2021年まで22年も使用しているので、鏡面のポリッシュ仕上げの時計ケースやブレスレットには、キズやダコン(打ち傷)が相当入っていますが、これは僕と一緒に生きて来た証なので、まったく気になりませんね。
ブレスレットは旧型で、調整コマはヘキサゴンスクリューではなく、マイナスドライバーで外すタイプです。また留める部分のサイドにはプッシュボタンはありません。
左の写真はモデル6000が発表された1999年に僕が購入したモノで、ムーブメントはETA(エタ)社のCal. 7750改良型です。右の写真は22年経った2021年製で、ムーブメントはSELLITA(セリタ)社のCal. SW500改良型に変更されています。ムーブメントの違いだけではなく、ローターに刻まれたフランクフルトの摩天楼にも変化が見られます。20数年も経てば摩天楼の風景も当然変わりますよね。
ところで、文字盤にプリントされている「フランクフルト・アム・マイン(FRANKFURT AM MAIN)」とは何でしょうか?それは「マイン川沿いのフランクフルト」という意味です。ご存知の方も多いのではないでしょうか。
それではなぜ、フランクフルト・アム・マインなのでしょうか?なぜならばドイツにはもう一つフランクフルトという街があるからです。
それはドイツとポーランドの国境沿いにあるブランデンブルグ州にあるフランクフルトです。そちらは「フランクフルト・アン・デア・オーダー(FRANKFURT AN DER ODER)」。意味は「オーダー川沿いのフランクフルト」になります。
ドイツではフランクフルトをこのように区別しているんですね。
ちなみに、AMとAN DERの前置詞や定冠詞が違うのは、マイン川は男性名詞で、オーダー川は女性名詞だからです。
フランクフルト・アム・マイン(FRANKFURT AM MAIN)です。コロナが終息したら、また行きたいですね。
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2021年9月28日/小出