【No.111】直径43mmの美学

皆さん、こんにちは。ジン･デポ 渋谷の小出です。
いつもブログをお読み頂き誠にありがとうございます。

今日はジンのモデルの中では直径が43mmと大型ケースを採用したモデル836とモデル936をご紹介します。

センター3針がモデル836、クロノグラフがモデル936です。

コックピットクロックの読みやすさ！

どちらのモデルもジン社が長年培ってきた航空機のコックピットクロック由来の読み取りやすいインデックスの文字盤です。ジン社創設当初の時計作りの精神を踏襲しています。

100mT＝80,000A/mの耐磁！

ジン独自のテクノロジーである100mT＝80,000A/mの高い耐磁性能のマグネチック・フィールド・プロテクションを採用しています。軟鉄製のリングでムーブメントを囲み、さらに文字盤と裏蓋にも軟鉄製の素材を使用し、磁気を遮断しています。耐磁時計のためのDIN（ドイツ工業規格）で定められた4.800A/m数値をはるかに超え、またJIS（日本工業規格）第２種耐磁時計の16,000A/mの5倍の能力を誇ります。

1200ビッカースの高硬度！

時計ケースにはテギメント加工（ステンレスを熱して分子が開いたところに炭素と同時に窒素を拡散浸透させ、焼き入れして硬化させる浸炭窒化処理）が施され、セラミックと同等の1200ビッカースの硬度を誇っています。但し、裏蓋にはテギメント加工は施されず、ニッケルフリーの軟鉄製です。

ロジウムコーティングされた長短針！
サテンとポリッシュのケース！

ロジウムコーティングとヘアライン仕上げを施したフレームを持った長短針と、サテンとポリッシュのコンビネーション仕上げのケース（サファイアガラスの外周のみポリッシュ仕上げ）が見事に調和した反射を生み出し、長く伸びた艶やかで赤い秒針が印象的です。

バイコンパックス！

さらに、モデル936はバイコンパックス配置のクロノグラフです。操作性の高い60分積算計を搭載し、この3時位置の積算計と9時位置の秒針にフォーカスしたレイアウトが特徴的です。ムーブメントはSinnのCal.SZ05（自動巻／26石／28,800振動／パワーリザーブ46時間）を搭載しています。レッド・ドット・デザイン賞2020を受賞しています。

それぞれのスペックです。

いかがでしょうか。直径43mmのサテン×ポリッシュの時計ケースに、ロジウムコーティングのフレームを持った長短針、ジン独自のテクノロジーのマグネチック・フィールド・プロテクションとテギメント加工、そしてヴィンテージ・カウレザー・ストラップ。計測機器としての機能的な堅牢性と、スポーティで実用的なデザインの美しさを見事に融合させています。まさに、43mmの美学ではないでしょうか。