【No.054】EZM ダイビングウオッチ
皆さん、こんにちは。ジン・デポ 渋谷の小出です。
今日は「Einsats Zeit Messer(アインザッツ=出撃/ツァイト=時刻/メッサー=計測機器)」シリーズのダイビングウオッチで、モデル603.EZM3とモデル613.EZM13のお話しです。
左のモデル603.EZM3は、ドイツ警察特殊部隊が任務を遂行するために必要な機能は何か。これを徹底的に調査し、さらに誤操作が発生しないデザインと、苛酷な条件下での耐久性を追求して2001年に誕生した一切の無駄がない「究極の計時機器」です。
右のモデル613.EZM13は、EZM3のクロノグラフ・バージョンともいえるプロフェッショナル・ダイバー向けに2014年に発売されました。500mの防水性能をもちEZM3と同様に第三者認証機関であるDNV GLが行った温度変化に対する精度・性能テストに合格しています。
model 603.EZM3
2001年発売の500m防水のダイバーズ・ウオッチ。EZMの特徴である9時位置にリュウズを設けたケースに逆回転防止ベゼルを備えています。軟磁性素材の軟鉄をムーブメントホルダー、裏蓋、文字盤に使用して80,000A/mまでの耐磁性能を保証するマグネチック・フィールド・プロテクションを装備。ケースは直径41mm、厚さ12.3mmのSS製で、自動巻きのETA Cal.2824-2(25石、毎時2万8800振動、パワーリザーブ約38時間)を搭載しています。
model 613.EZM13
自動巻きクロノグラフ・ムーブメントのETA Cal.7750の設計をベースにジンで設計したCal.SZ02(25石、毎時2万8800振動、パワーリザーブ約46時間)を採用。Cal.7750との違いは分積算計を30分ではなく60分に変更した点で、6時位置に大きなサブダイアルで表示されています。ケースは直径41mm、厚さ15mmのSS製で、逆回転防止ベゼルが特殊結合方式で取り付けられています。500mの防水。
それでは、この2モデルを比較したいと思います。
ムーブメントは、EZM3がETA社のCal.2824-2(自動巻/25石/毎時2万8800振動/パワーリザーブ約38時間)を搭載しています。逆位置に配置されたリューズは腕の動きを妨げず、重火器などにリューズが引っかかることのない、ジンがミッションタイマーに採用している安全設計です。
EZM13はジンで設計したCal.SZ02(自動巻/25石/毎時2万8800振動/パワーリザーブ約46時間)を搭載しています。SZ02の特筆すべき点は、60分積算計です。通常の30分積算計に比べ、ゼロから60までの分計測の読み取りが容易で、6時位置に独立して大きくレイアウトされているため、抜群の視認性を誇ります。
また、両モデルともジン特殊オイル66-228を使用しており、-45°Cから+80°Cという広範囲の温度での精度を保証しています。
別売のシリコンベルト(SSバックル/マット仕上げ/20mm) ¥20,000(税別)に付け替えるとこんな感じですね。いま非常によく売れています。
どちらのモデルも世界的に有名な船級・認証機関DNV GL(旧ゲルマニア・ロイド)の検定により500mまでの耐圧・防水性能、そして耐熱性能が保証されています。
さらに80,000A/mという驚異の防磁性能も備えています。防磁時計のためのDIN(ドイツ工業規格)で定められた4.800A/m数値をはるかに超え、またJIS(日本工業規格)第2種耐磁時計の16,000Amの5倍の能力を誇ります。
EZM3のケースサイズは直径41mm×厚さ12.3mm。重量は81g(ベルトを除く)です。
EZM13はクロノグラフのムーブメントを搭載しているため、ケースサイズは直径41mm×厚さ15.0mm。重量は98g(ベルトを除く)です。
また、EZM13には特殊結合方式の逆回転防止ベゼルを採用しています、通常のはめ込み式ではなく、ジン独自の特殊技法でケースにセットされているので、絶対に外れることはありません。
どちらのモデルも、ジン独自の「Arドライテクノロジー」により時計を湿気から守る3つの除湿機構を採用しています。
まずは、ドライカプセルの搭載です。ケース内の水蒸気を吸収し時計ケース内の湿気を取り除きます。ドライカプセルに吸収された水分量が増すにつれて、淡いライトブルーからネイビーブルーへと色が変化します。
また、潤滑オイルの劣化が引き起こす放電腐食を防ぐため、時計のケース内に希ガスと呼ばれる極めて安定したプロテクトガスを充墳することにより、静電気や不安定ガスを含む空気を可能な限り排除し放電腐食を防ぎます。
さらに、時計ケースへの大気中の水分の貫通を最小限に抑えるため、ジンではEDR(超拡散削減)パッキンを使用しています。二トリルゴム(NBR)を使用した従来のケース用パッキンでの許容値と比べ水分浸透を最小25%にまで削減することができます。
夜光(スーパールミノバ )の見え方はこのような違いがありますが、基本的には時計自身の秒針が発光しています。EZM3はセンター3針の秒針が、EZM13はクロノグラフの秒針は発光せずに、3時位置のスモールセコンド(時計自身の秒針)が発光しているのが分かります。
最後にEZM13凄いです!
水中でのプッシュボタン操作が可能!
ジン独自のD3システムの技術により、プッシュボタンを二重のパッキンで時計ケースに隙間なく取り付けているため、高い密封性が得られ水中でのクロノグラフ操作が可能です。通常水中でプッシュボタンを押すと時計ケース内に水が侵入しまいますが、EZM13は全く問題ありません。
さてアナタは、ドイツ警察特殊部隊用に開発されたダイバーズウオッチのEZM3ですか?
それとも水中でのプッシュボタン操作が可能なクロノグラフを搭載したEZM13ですか?
どちらにせよ、この2モデルはジンを代表する秀逸なダイバーズウオッチであることは間違いありません。
上記でご紹介したモデルは、メールオーダーでも受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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写真/Sinn Spezialuhren GmbH、Sinn DEPOT, Shibuya
2020年8月7日/小出