時計店連続殺人事件 第二話 被害者は苫小牧出身
『皆営業に集中しよう』
私はのどから絞り出すように
皆に指示した。
あんなことがあったのに
笑顔で接客なんて。。。
皆が騒いでいる。
『俺たちはプロだぞ』
一人ずつ右の頬を殴った。
鄭はおまけにもう一発。
『佐藤さんの分まで頑張るんだ』
皆、口から血を流しているが、
とりあえずおとなしくなった。
事件が起こったのは数時間後
休憩に行った副店長が戻らない。
『おい、誰か見て来てくれ』
と叫んだ。
バックヤードを覗いたスタッフが
何か叫んでいる。
見るとそこには
床に倒れている副店長
そして佐藤さんの時と同じく
Sinnの時計を指さしている。
『騒ぐな、俺にまかせろ』
強烈なリーダーシップでその場を収めた。
ここでまたしても
副店長の変な姿勢。。。
やはりダイイングメッセージ
皆Sinnの時計を指さしている。。。
はっこの時計は!!
Sinn 356.SA.FLIEGER.3
¥649000
38.5mmで誰の腕にも
ミラクルフィット!!
ギョーシェ彫りの文字盤、
曲面サファイアクリスタルで
腕に着けるとクラシカルな雰囲気が
たまらない一本。。。。
こんな素敵な時計も金利無しで
分割払いできるなんて。。。
この店一体どうなっていやがる。
そんな事を考えていると、
レジの方から悲鳴が!!
つづく
次回予告
お酒が大好きな
上海から来たナイスガイに異変が!!
第三話 被害者は上海出身
*すべてフィクションです