【No.708】30年ぶりのジンに103の限定手巻モデルを選ばれたU.K様
皆さんこんにちは。いつもジンデポ渋谷のブログをご愛読いただいてありがとうございます。
日本でジンの発売が始まったのは1986年です。来年で日本上陸40周年を迎えます。最初に販売されたモデルは156.Bでした。昨年このモデルの後継機が出たことは記憶に新しいと思います。その次に発売されたモデルが103.B.HD(手巻)です。モデル103は1960年代に開発されたクロノグラフで今での人気モデルの一つです。ジンを代表するクロノグラフと言っても過言ではありません。
ではその当時、これらのジンはどこで発売されていたでしょうか? これについてあまり詳しく触れた記述があまり存在しないのですが、最初のジンを扱ったお店は銀座松坂屋(現在のギンザシックス)の別館にあった「モノ・ショップ」です。
モノショップは現在でも人気のモノ系雑誌「モノ・マガジン」のリアル店舗です。雑誌で紹介された製品が実際に買えるセレクトショップでした。ジンが日本で最初にモノマガジンで紹介されたこともあり、ジンが日本で最初に店頭に並んだのがモノショップなのも至極自然な流れだったのです。多分、現在55歳以上の方々がこのモノショップをリアルに体験した世代だと思います。懐かしいですね。
さて今回ご紹介するのは横浜にお住まいのU.K様です。U.K様はなんと30年ほど前にモノマガジン通じてジンを初めて知り、上記でご紹介したモノショップ銀座店で正に156.Bと103.B.HDを購入されたそうです。その当時にジンに興味が湧くなんてホントお目が高いと言えます。
それから月日が流れて昨年の春にネットニュースで発表されたジンの新作「103.ST.TY.HD」を目にされ、久しぶりの手巻きモデルということで直ぐにご予約をいただきました。ありがとうございます。
トリコンパックスでライトイエローのインダイアルにグリーンのボアレザーがベストマッチとのことで、想像以上の出来の良さ!と喜ばれていました。実に30数年ぶりに3本目のジンをご購入いただきました!
当店でジンをお買い上げいただいたお客様の年代は下は高校生から上は80歳代と幅が広いです。またU.K様の様に若い時にジンに触れて、ちょっと時間が経ってからまたジンに興味が湧いてくる世代の方も目立ちます。(私もこの世代ですが)
年を追うごとに色々な事が変化してきますが、経験で培った自分の感性は何歳になってもあまり変わらないように思います。30年前に見てグッときたものは今見てもグッとくるものです。この気持ちはすごく大切な事ではないかとあらためて思っております。
今回の担当はいつの時代でも「ジンジン」していたい舘野でした。最後までありがとうございました。
2025年1月23日/舘野