【No.200】水中でプッシュボタンが押せるんです!

皆さん、こんにちは。ジン・デポ 渋谷の小出です。
いつもブログをお読み頂き誠にありがとうございます。

今日は、究極のダイバーズ・クロノグラフの206.ARKTIS.Ⅱをご紹介します。

 

 

【1999年】
203.ARKTISを装着し極限潜水

自動巻きムーブメントに使用する場合は、-45℃~+80℃の温度範囲でDIN(ドイツ工業規格)が定める刻時精度を保証する「ジン特殊オイル66-228」。これを搭載したタイムピースがどれほどの実力を発揮するのでしょうか? 1999年の6月、検証を目的としたひとつのアドベンチャーが実施されました。

検証に選ばれた場所は、北緯81度1分47秒。ノルウェー最北端に位置するシュピツェンベルクの北極海です。ここで極限潜水のエキスパートとして知られたマリオ・M・ヴァイトナー氏の手を借りて、極限潜水装備のテストが行われたのです。

潜水深度は64.5m。ヴァイトナー氏の腕には「ジン特殊オイル66-228」を搭載したモデル203.アークティスのプロトタイプが装着されていました。テストには4個のプロトタイプが使用され、ヴァイトナー氏が潜水するたびに刻時精度が測定されたのです。

極限的なテストは数日に及びました。その間、彼は繰り返し冷たい海に潜って行きました。とりわけ過酷だったのが、-1.6℃の海中から上がるやいなや、すぐさま-25℃という極寒の環境にさらされたときだったのです。それでも、モデル203.アークティスのプロトタイプは、北極海の環境に耐え抜きDIN規定の刻時精度規定に合格したのです。

 

 

203.ARKTIS(アークティス)
参考商品

曲面サファイアガラスと文字盤に施したブルーの誘電塗装により水中での高い視認性を確保しています。また、ブルーのシャクスキン・ストップが印象的なダイバーズ・ウオッチです。ETA Cal.7750 自動巻クロノグラフ。ジン特殊オイル66-228。Arドライテクノロジー。逆回転防止ベゼル。SSケース。シャークスキンストラップ。ケース径41mm。ケース厚さ16mm。重量90g(ベルト除く)。30気圧防水。

ねじこみ式のリュウズ&プッシュボタン、ねじ込み式の裏蓋を使用しDIN(ドイツ工業規格)で規定された時計の防水性に関する規格(DIN8310)および潜水用の安全基準規格(DIN8306)の規定において、30気圧の防水性を持っています。

 

 

ジン社開発のムーブメント用特殊オイル「ジン特殊オイル66-228」を採用し、-45℃~+80℃の過酷な温度範囲での刻時精度維持を可能にしました。時計ケースの裏蓋には-45℃の気温での作動が可能な証として、雪のマークと「-45℃」という文字が刻まれています。

 

 

極寒の北極海でモデル203.ARKTISを装着して極限潜水に挑んだマリオ・M・ヴァイトナー氏。極限潜水のエキスパートとしてその業界では知られた人物です。

 

 

 

【2019年】
203.ARKTISから20年の時を経て
206.ARKTIS.IIは水中でのクロノグラフ操作が可能に!

1995年にArドライテクノロジーを初めて搭載したタイバーズ・クロノグラフの203.TI.AR。そして1999年に開発されたSINN特殊オイル66-228を採用した203.ARKTISをスペックアップした206.ARKTIS.Ⅱは、20周年を迎えた2019年に発売されました。

203.ARKTISの直径が41mmに対して、206.ARKTIS.Ⅱは43mmに変更されています。また当時は開発されていなかったジン社独自の特殊結合方法により取り付けられた逆回転防止ベゼルは衝撃でも決して外れることはありません。

 

 

〈ここが凄い!その1〉水中でのクロノグラフ操作が可能

伝説のダイバーズ・クロノグラフ203.ARKTISに忠実であるために、一見するとプッシュボタンはスクリュー式のロック機能が付いているように見えますが、当時のデザインをリスペクトしてその形状を残し、実はロック機能は付いておらず、水中でそのままプッシュボタンを押すことができます。

ジン独自の「D3システム」により、プッシュボタンを二重のパッキンで時計ケースに隙間なく取り付けているため、高い密封性が得られ、水中でのクロノグラフ操作が可能なのです。そして船級協会であるDNV GL(旧ゲルマニア・ロイド船級協会)による300m(30気圧)までの耐圧・防水を保証しています。

 

 

〈ここが凄い!その2〉衝撃の潤滑オイル

機械式時計のムーブメントに使用されている潤滑オイルは、通常-25℃で粘性が高くなり時計の精度が維持できなくなりますが、ジン社開発の「ジン特殊オイル66-228」は-66℃まで粘性を維持し+228℃まで蒸発が起きません。このオイルの使用により急激な温度変化に耐え、-45℃から+80℃の温度範囲でDIN(ドイツ工業規格)の定めた刻時精度の維持を可能にしました。

 

 

〈ここが凄い!その3〉Arドライテクノロジー

時計を湿気から守る除湿機構の「Arドライテクノロジー」を採用しています。機械式時計は、それぞれのパーツが円滑に動くよう潤滑オイルが使用されています。時計ケース内部の空気に含まれている湿気によりこの潤滑オイルが劣化すると精度に悪影響をおよぼします。Arドライテクノロジーは、時計ケース内の湿気を吸収する「ドライカプセル」の搭載、時計ケース内に希ガスと呼ばれる極めて安定した「プロテクトガス」を充填、通常のパッキンより水分浸透を最大で25%削減する「EDRパッキン」の採用という「3つの技術的要素」により、時計ケース内はほぼ無水の環境となります。

ドライカプセルに吸収された水分量が増すにつれて、淡いライトブルーからネイビーブルーへと色が変化します。

 

 

〈ここが凄い!その4〉絶対に外れない回転ベゼル

「特殊結合方式の回転ベセル」を採用しています。ネジがお分かりになると思います。これは4箇所にあります。1箇所はCリングを止めるネジです。残り3箇所は中のブレードを時計ケースの溝にはさみ込んでいます。これが「特殊結合方式の回転ベゼル」です。衝撃が加わっても絶対に外れることはありません。装着は確実ですが、修理にあたっては分解は容易にできるようになっています。

 

 

〈ここが凄い!その5〉Valjoux(バルジュー) 7750

ムーブメントはETA社のValjoux 7750(自動巻/25石/28,800振動/パワーリザーブ48時間)を搭載しています。ケース径43mm。ケース厚さ17mm。負圧耐性。300m防水。ローターには-45℃の気温での作動が可能な証として、雪のマークと「-45℃」という文字が刻まれています。

 

 

 

暗所ではルミノバによりこのような発光します。9時位置のスモールセコンドも発光するのが特徴的ですね。

 

 

 

※左は現行モデル。右は生産終了モデル。

1999年にジンが発表したモデル203.ARKTISから20年の時を経て、2019年に発表されたモデル206.ARKTIS.II。サンレイ仕上げを施したブルーの文字盤や、基本デザインはそのままにサイズは直径41mmから43mmへ変更されましたが、-45℃~+80℃の温度範囲での時計の機能的信頼性が保証されるジン特殊オイル66-228と、Arドライテクノロジーは同様に搭載されています。

革新的な変化はジンのD3システムを採用することで、水中でクロノグラフのプッシュボタン操作が可能になりました。これまでは誤って水中でプッシュボタンを押してしまった瞬間に時計ケース内部に水が侵入して故障してしまいましたが、そのような心配は今後は考える必要はありません。

206.ARKTIS.IIは時計でありながらも、潜水に必要不可欠な計測機器です。ジンのダイバーズ・ウオッチの中でもオススメの逸品です。

 

 

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Photo/Sinn Spezialuhren GmbH, Sinn DEPOT Shibuya

 

2021年11月5日/小出

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